屋久島生物多様性保全会議2日目

 In ヒロミのつぶやき

屋久島生物多様性保全会議2日目第一回 屋久島生物多様性保全会議2日目。
今日は「事件は現場で起こっている!」という訳で
その生現場を検討委員の皆さんと現地視察&エクスカーション。
朝は大雨だったのですが、西部に着く頃にはすっかり止んで、
太陽が顔を覗かせると、日差しはまるで初夏のよう。
そんな中、島をぐるりと一周致しました。
視察場所は大きく分けて3ヶ所。
①西部川原 
②南部林道
③愛子岳~海岸

道中、先生方の面白話が盛りだくさん。
これだけその道のプロフェッショナルが集結すると
芋づる式に出るわ出るわの大放出で、
私のマル秘ノートはどんどん埋まってゆくのでした♪
本当に本当に刺激的で貴重な時間でした!!
現地視察の詳細については続きをご覧下さいネ。


①西部川原ではシカ柵予定地へ。
Y先生が西部で調査をされていた頃の林床植生は
傍にシカがいても目視できない程の藪だったそうで、
そんな場所で暮らすウグイスのさえずりがあちらこちらから聞こえたそうです。
しかし、現在の林床はスカスカ!
下草はおろか、ウバメガシの分身・ひこばえや
毒性のあるテンナンショウの仲間までもが
ほとんどシカに食べつくされ、遠くまで見通しがきく状態になってしまいました。
そこで、シカが下草を食べられないように、ある一定区間を柵で覆い、
その内側の植生の変化をモニタリングしてみようという調査を来月よりYOCAが開始します。

1枚目の写真で皆が見下ろしていた植物が上の「ウラシマソウ」。
毒ありマス。
けど、シカかじる・・・
まぁでもその周辺のウラシマソウ全てが食べられた訳ではなかったので
まだ切羽詰まってマス!という訳ではなく
「かじってみたけど、ピリピリするからあんまり食べたくないの~」
って感じ??
②南部林道では、このご時世に環境アセスもせず
いきなり工事が始まってしまったその現場へ。
写真家Yさんが発見した新種「ヤクノヒナホシ」は
この道路ができる前、ひっそりとそこで息づいていたそうです。
そしてある日、同じ場所へ足を運ぶとそこはコンクリートで固められ、
「ヤクノヒナホシ」は姿を消してしまいました。
限られた場所でしか生きていけない矮小植物や絶滅危惧種たち。
南部林道周辺に広がる素晴らしい照葉樹林。
人間が勝手に決めた国立公園などの法の網の外でも
たくさんの命が絡み合って生きている・・・(海も同じ!!)
そんな法の外にあたる場所では今後どのような事が危惧されるのか、
そしてそのような場所を今後どのように保全していけばいいのか議論されました。
③愛子岳~海岸では
愛子岳から海を目指して伸びる世界遺産区域をエリア外も含めて
西部の世界遺産区域のように
海から山頂部までの垂直分布を分断することなく
自然植生に再生・保全していきたい構想を元に
実際に現場を観てあれこれ思案しました。

その他、絶滅危惧種ヤクタネゴヨウやヤクシマカワゴロモ、
通称シカ牧場や大気汚染物質観測所など色々と寄り道もして、
今、屋久島が直面している早急な課題を
実際に皆で観て、確認し合いました。
問題・課題は山積みです。
けれど、手をこまねいているうちに
手の上の砂がこぼれるように、大切なものをどんどんと失ってしまう・・・
だから今、アクションを起こさなければならない。
何より大切なことは
今、そこで何が起きているのか。それを自分の目で確かめること。
そして、正確にその現状を把握し、皆で共有し、評価すること。
そして、ではどうすればよいのか、
一面からだけでなく、多角的に考察すること。
まずは「知ること」から全てが始まるんだと強く思います。
屋久島は世界的に見て生物多様性に富む特異な環境であり、
そしてまだかろうじてその自然が踏ん張っています・・・
私に何ができるのか?
叩かれ、絶望し、自暴自棄になることが幾度となくあれど、
1%の可能性を信じて、決してあきらめない・・とは
私の敬愛するN先生とIさんの言葉。
いつまでもウジウジしている場合じゃないなぁ~
そろそろ私も覚悟きめなきゃですね・・

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