サンゴの健康診断。12月22日

 In サンゴ礁保全調査活動

サンゴの健康診断。12月22日今年も行っているサンゴ調査ではサンゴの被度に加え
サンゴ自体の簡単な健康診断も行います。
この夏、世界規模で再び起こった
「サンゴの白化現象」
ニュースなどで耳にした方もいらっしゃったのではないでしょうか?
勿論、屋久島も例外ではありませんでした。
サンゴの健康状態は
サンゴのお肉の「色」で知ることができます。
下の写真はオオハナガタサンゴの断面。
くさび型のピンクの部分がサンゴの骨。
その上にのるしいたけのかさのような部分がサンゴの「お肉」。


サンゴは種類によって様々な色があるのですが
注目すべきはその「色の濃さ」。
それを決めているのは褐虫藻という植物の量。
実はサンゴは体内に植物を飼っていて
自身のエネルギーのほとんどを
彼らに依存しているのです。
色味が濃い程、元気。
褐虫藻の量もたくさんで
サンゴが必要なエネルギーも充分にもらえる状態。
逆に色味が薄い程、弱っている。
褐虫藻の量が少なく
サンゴが必要なエネルギーがあまりもらえない状態。
そして白になってしまうと瀕死の状態。
毎年水温の変化に応じて
濃い~薄い~白化の状態を行き来するのが一般的。
水温の低い時期は濃いけど
夏場水温が高くなると薄くなってきて
時々白くなっちゃう子もいる。
でも、冬になり再び水温が下がってくれば
色は濃くなっていく。
しかし、高水温が長期間続き
この「白化」が長びくと
最終的にサンゴはエネルギー不足
つまり餓死してしまうのです・・・
今年沖縄では素晴らしいサンゴ礁が
真っ白になってしまった地域も少なくありませんでした。
その純白の世界は一見美しいと感じるかもしれません。
でも、実は「死の色」なんですよ・・・
下の写真は白化が回復しつつあるサンゴの様子。
ゆっくりと時間をかけて白から茶色へと変化しています・・

タンク下のサンゴの優占種は「オオハナガタサンゴ」。
今年は恐れていた30度近い高水温が長期間続いたため
その白化の規模、また白化している時間が長引いてしまいました。
けれど今、季節はめぐりこの冬の水温は現在21度。
夏場白くなり弱っていた子の大部分がその色味を濃くしてきました。
若干まだ色味が薄かったり、完全に白い子もチラホラいますが
石垣島のあるポイントのようにその湾内の美しいサンゴが全滅!
そしてそこで暮らす多くの生き物も次々に死んでしまう・・
それはまるで地獄絵図のような・・
そんな事態に屋久島の海はなりませんでした。
とりあえず今年は・・・・
今、早急に水温や気温を下げることはできない。
けれど、モニタリングを継続することで
その原因や対処法を探り出すことができるかもしれない。
サンゴの未来を、
そしてその海で暮らす生き物たちの未来を
これからもずっとずっと
見つめ続けていきたいと思います。
※上記「サンゴの健康診断」には
子供から大人まで誰でもできる
「コーラルウオッチ」という簡単な調査方法があります。
(上記セミナーに参加した時のブログは以下をご覧下さいね)
http://www.ynac.sakura.ne.jp/2007/11/post_122.html
来年はそんな調査もツアーに組み込んでいきたいなぁと企んでいます♪
byヒロミ。

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